暁
闇
創価学会の顕本と出家の無明
第一次・第二次宗門問題の真相
定価 本体1,429円+税
創価学会を破門し、信徒を見下す日蓮正宗の出家たち。その頂点に立つ二代にわたる「法主」が、純真な信徒団体である創価学会を分断支配しようとした。
本書は、未公開の正確な情報と記録を駆使し、二度にわたる宗門問題の全貌を明らかにした。
【本文紹介】「まえがき」より
狂気の時代の只中にある時、人々は呻吟するのみで、その時代よりの脱出方法を見出せない。時代を狂気ならしめたのは、人である。最初はほとんど狂気とすら認識されない、一人の人間に宿った異常な心が、鬱屈した人々の心を共振させ、時代を狂奔させる。
狂気の時代は、人々に耐えがたい犠牲と忍従を強いる。人々は時代に翻弄される。その時代は暗くて長い。
狂気の時代にあって、その核を構成するのは、差別感である。狂気の時代を現出させる者らは、抜き難い差別感を持っている。彼らは人より強い差別感を、己の心に広く深く根ざした劣等感の中で醸成した。彼らが満足、愉悦を感じることのできるのは、ただ人を差別し虐げ操り、その優越感に浸る時だけである。
これらの魔物たちの跳梁を許してしまうのは、時代の大多数を占める人々の無知と無関心、そして事なかれ主義である。えてしてこれらは「常識」とされる。この「常識」は沈黙を装うこともあれば、饒舌をもって狂気の手助けをすることもある。
狂気の時代に終焉をもたらすのもまた人にほかならない。平等感を思想化し、行動化できる者が、人権、正義、自由、博愛などに基づく運動の連鎖、連帯を創る。この運動の軸となるのは、先駆者であり、指導者である。軸なき運動体は流砂のごときものである。
よって先駆者、指導者らは、差別の温床で欲得を満たしている者、差別の頂点に立ち民衆を睥睨する者たちの標的となる。始末の悪いのは、その差別の中で、わずかばかりの余禄にあずかろうとするさもしい者たちが、差別の頂点に立つ者にぬかずき、追従して、時代の針を逆に回そうとすることだ。彼らはぬかずくことにより身の保全を図り、上下の差別を演出してみせ、人間社会に差別の幻想を作る。差別構造の頂点に立つ凡庸なる者は、愚かなる者の相乗作用により、雲の上に霞んで見える。
創価学会は狂気の時代を耐え抜き、勝利し、民衆凱歌の時代を迎え得た。卓抜した指導者・池田大作名誉会長の存在あればこそである。創価学会は純真な信徒団体として僧俗一致を築こうと至誠の努力をなした。ところがそれに対し、慈悲をもって応えるべき出家集団が・・・
書誌情報
著者名 |
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書名 | 暁闇 創価学会の顕本と出家の無明 第一次・第二次宗門問題の真相 |
判型 | 四六判 |
ISBN | 978-4-902059-00-7 |
発行 | 株式会社報恩社 |
発売 | 株式会社平安出版 |
2002年11月17日 初版第1刷発行 2009年1月19日 初版第16刷発行 2024年10月18日 第2版第1刷発行 |